2014年11月30日日曜日

おっかけ

追っかけたい
追いつきたい

アクセル全開で
僕は君を追いかける

ブレーキペダルは
踏まないよ

君の姿が見えるまで

本当は
君の隣に並べるまで
ブレーキ踏みたくないのにさ

臆病だから
僕の足は
君のテールランプ見つけて
その赤に合わせるように
ブレーキランプ光らせる

ああだめだ
やっぱりこの車間距離は
なかなか詰められない

2014年11月27日木曜日

今を生きる

いつ死んだっていい
そんな気持ちで生きよう

いつか 誓ったのは
命を軽く見たわけじゃない

いつだって
死は近くにある

明日死なない保証はない
明後日生きているかも分からない

だから今を生きる
いつ死んだっていいように
今を精一杯生きる

明日世界が終わるなら
やりたいことってあるじゃない?

自分の世界が終わるのが
明日かもしれないから

君に言い忘れた言葉
伝えに行きたくなる

明日会えたなら
君に伝えたい
世界が終わる前に

無知

知らないということ
それは、とても怖いこと

今日

身体は重く
寝具に沈んでいる

まだ明けない空の
闇に包まれ

今日が来ることを
拒んでいる

希望が無い
絶望でもないけど

今日が辛い
続いていく今日が
私を苦しめている

2014年11月26日水曜日

こくこく

頭の中では
何十回も
君に好きと告げるのに

いざ君の前では
喋れなくなる

暴走していく
妄想たちは
現実とは遠く

リアルな
ネガティブ・イメージで
また、足が止まる

君と目が合ったとき
時間が止まってほしかった

2014年11月23日日曜日

いちばん

この地球から
誰か1人を選んで
一緒に宇宙の彼方へ
旅をするとしたら

迷わず
貴方に来て欲しい

私が知る
すべての人の中で
貴方が1番好き

一緒に生きるなら
貴方とが良い

貴方の力になれたらいいのに
ねぇ 話を聴かせて

2014年11月22日土曜日

連れてって

貴方が遠いわ
そう 線路の向こう
同じホームにはいない
快速の電車に乗って
もっと遠くへ行ってしまう

行き先はどこかしら
私の乗ろうとしている
鈍行の電車とは
きっと別の場所

目が合えば
貴方は微笑んでくれる
でも声は聴こえない
私も笑顔を見せる
でも声をかけられない
貴方は向こうを向いてしまう

届かないわ
ここからじゃあ
呼んだら
振り向いてくれるかしら

でも駅の騒音が
私の声をかき消すでしょう

けど
このまま
サヨナラは嫌だから

私は階段を駆け上がり
ホームとホームの
連絡通路を走って
貴方のところへ

駆け降りた階段
そこには電車が滑り込んで
貴方は乗り込んでいく
私は貴方を呼ぶの
大きな声で呼ぶの

周りのお客さんが
目を見開いている
そんなの気にしないわ

貴方は振り向くと
驚いた顔をする
私は乗り込むの
貴方と同じ電車に

そこで私は
貴方に告げるの
一緒にいきたい、って

2014年11月15日土曜日

逆撫で

人との繋がりを
しがらみと捉えてしまう
そんな自分がいる

人が好きだと思う
みんなが好きだと思う
私はみんなといたい

でも
でもね

押し付けないで
君の善と正義を
それが全て?
違うと思う

君の言葉はいつも
私の心の裏側を
ざらりと逆撫でする

君を嫌いなわけじゃない
でも今は
死にたくなるくらい
君のこと忘れたい

2014年11月8日土曜日

土曜日

伝える勇気が足りなくて
募る気持ちはふくらんで

貴方を好きになってから
もうすぐ季節は一巡り

2014年11月5日水曜日

思い出した劣等感

私なんかダメって
気づいた十代の半ば
ダメなこと前提にして
生きてきた十年間

薄れてきたその感覚
何とかなるんじゃねって
劣等感と闘ってきた空元気
それが全てをのみこんで

つまりはポジティブ人間
前を向いて
ただただ今に立ち向かい
できると信じ進む

苦難の度に
ポジティブな根性論で
自分を守ってきた

固くなりすぎた防壁

劣等感も不安も
無力感も自己否定も
この壁は破れない

ただただ寂しさに
足元をすくわれて
壁が倒されそうな毎日

地盤が緩んでいき
斜めになった防壁は
私の歪んだ心
自己満足の塊

無理やりな防衛機制で
私はダメになっていく

劣等な私を
葬る空は無いかしら

2014年11月4日火曜日

濁流

ちょっと待ってと
時間を止めたい

だけど
待ってなどくれない

心の整理がつかないまま
時間は流れていく

日常が続くけれど
わたしは足を止めている

どうしていいか分からず
ただ、現実から目を逸らす

時の流れは濁流のように
わたしを押し流す

波に乗れないの
誰か救ってと
手を伸ばしても宙をきる

どうしよう
明日に向かえない

2014年11月3日月曜日

不可進

歩き方を忘れたみたい
足の踏み出し方が
分からない

立ち止まってしまった
前に進めない

「無理に進まなくていい」
どこかから聞こえて
座りこんでみた

隣に君がいたらいい
そう思った

少し肌寒くて
それでも
前を向けた

また
そのうち
歩き出そう

君に会いたくなったけど
こんな顔ではだめかな

心地よい風が
髪を撫でていった

細胞単位で恋をする

あなたのことばかり
追いかける脳細胞
あなたの姿を
焼きつけようとする網膜

わたしの細胞のすべてが
あなたを求めている

あなたの声を
やたら増幅するうずまき管
あなたの近くでは
心臓も肺もリズムを乱している

あなたに
もっと近づきたい
なのに何故
わたしは離れてしまう

あなたから
離れてしまう

あなたが好きと
声帯は震えてくれない

2014年11月2日日曜日

平和

赤信号
バックミラーに目をやる
年季の入ったセダン
大爆笑する家族
日曜日の午後

バッテリィ

強くなったわけじゃない
すり減ってきただけ

心の中のあちこちで
消耗したパーツは多く
新たに何かが削られても
大して痛くはないよ

ただただ足が止まる
エネルギィが足りない
ガソリン満タンでも
エンジンがいまいち

ああ バッテリィが
だめなのかもしれない

充電したい
満たして