2014年8月16日土曜日

トレイン

ダダンダダンと地を揺らし
電車が滑り込んだ
レールの悲鳴が耳に響く

いつもより少しだけ
音を高くしている
イヤホンの音楽を
かき消すように 音が響く

電車をひとり
待つ時間
嫌いではなかった
嫌いではないのに

行き交う人の足音が
飛び交う声のやり取りが
耳にざらりと障った

ひとり
取り残されたよう
わたし
取り残されたよう

時は流れ人は変わる
それは不可逆で
それがシアワセなのに
なんだか寂しくなる

ひとり
寂しくなる

あの時も
今この時も
すべて消えるわ

すべて
過去になる

それでも
ただ
今を生きるしかないけれど

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