ダダンダダンと地を揺らし
電車が滑り込んだ
レールの悲鳴が耳に響く
いつもより少しだけ
音を高くしている
イヤホンの音楽を
かき消すように 音が響く
電車をひとり
待つ時間
嫌いではなかった
嫌いではないのに
行き交う人の足音が
飛び交う声のやり取りが
耳にざらりと障った
ひとり
取り残されたよう
わたし
取り残されたよう
時は流れ人は変わる
それは不可逆で
それがシアワセなのに
なんだか寂しくなる
ひとり
寂しくなる
あの時も
今この時も
すべて消えるわ
すべて
過去になる
それでも
ただ
今を生きるしかないけれど
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